"一流"を知る
芸能人を集め「一流品」と「模造品」の違いがわかるかというテレビ番組があるが、あなたは違いがわかるだろうか?

あるマンガで、「一流の焼き物の見分け方」について描かれていた。
焼き物の世界では、一流品は何百万、何千万円するが、素人には1000円の器との違いがほとんどわからない。
熟練した「目利き」になるには何年、何十年とかかりそうだ。
しかし、そのマンガには、たった一週間で一流品と模造品を見分けられるようになる方法が載っていた。
主人公はまず、一流品といわれる湯呑み茶碗をたくさん用意した。
そして弟子に、その湯呑み茶碗で茶を飲むように一つずつ飲み口を唇に当てさせた。
それを6日間続け、7日目に湯呑み茶碗の中に模造品を混ぜた。
すると、弟子は模造品を唇に当てた瞬間、違和感に気づき、「これは違う」と一発で当てた。
私はこのエピソードから2つのことに気づいた。
一流かどうかの判断基準
このマンガでは、湯呑み茶碗の価値を「誰がつくったか」「見た目が美しいか」「どんな歴史があるのか」という周辺の価値ではなく、「気持ちよくお茶を飲めるか」という本来の価値で判断しようとしていた。
そもそも湯呑み茶碗の価値は、「湯呑みとして秀でていること」が出発点である。
そして、それをほしいという人が出てきて、その人数が一定以上になると、供給量が間に合わなくなる。
そうなったときに、プレミアムがついて価格が上がっていく。
よって、スタートはやはり、「湯呑みの機能としての価値」だ。
一流といわれるものは、本来の使用目的自体が一流だから一流になっている。
だから、ユーザー感覚で「いいものかどうか」という判断基準が最も大切だ。
私はインターネット上にあるサービスサイトを一目見ただけで、売れるかどうかわかる。
その時も「一人のユーザーとして使いやすいか」という観点で見ている。
いくら有名で鳴り物入りで始まったサービスでも、使いにくければ、本来の価値は低い。
有名企業の始めたサービスや、テレビCMを大量に流しているサービスでも、使いにくければ、ユーザーがすぐ離れていく。
一流には「本来の価値」がなければならない。